FOCS 匠スペシャルインタビュー
聞き手

1台を作るのに、どのような工程で作っているのですか?

匠スタッフ
OCSの製作チームは4つの部門で構成されています。

まず1つ目はパーツづくりの部門。
家具部品、照明、電気装置、ハーネス(配線)づくり、FFヒーターの電源取り出し、スイッチパネルなどを作っています。

2つ目は縫製チーム。
布関係(マット、カーテン、シートの貼り付け)、FASP(ファスプ)シート製作などを担当します。
縫製は、座り心地をよくしながら、しわにならないよう丁寧に現物合わせし、
生地寸法や、縫う位置などを細かく調整しています。
カーテンの合わせ目から光が漏れないようカーテンの長さ、形などなど細かく調整します。

3つ目は家具の製作チーム。
切り出した家具材のパーツを組み立てています。
OCS(フォックス)の場合"宮大工工法"で「ミゾ・ホゾ」加工してあるため、
組み上げ精度は高いのですが、組み付ける際のコンマ単位の調整やビスの打つ方向などを丁寧に行います。
傷をつけないための養生(ようじょう)方法など、ノウハウがたくさんつまっています。

最後は、車両への組み立てを行うチーム。
あらかじめ組み上げてあったパーツを、車両に固定して、配線などをつなぎ合わせていきます。
微妙な隙間なども異音の原因となるため、最も神経を使い、経験が必要です。
聞き手

"宮大工工法"開発のエピソードを教えてください。

匠スタッフ
以前は多くのビルダーが使っている金物やねじで製作していました。
組み立てる際にコーナーブロックを使うと、ねじの締め加減によって、
家具をまっすぐ組めないことがあります。
過去の製品の品質のばらつき、製作期間などを改善するために、
家具材を自動的に切り出せる
"NC(エヌシー)旋盤(せんばん)"の導入に踏み切りました。
導入には数千万かかる高額な機械です。
自動で切り出せるため、並行して違う作業ができ、製品のばらつきの解消、組み立てスピードアップも実現しました。
設計の段階であらかじめ「ミゾ・ホゾ加工」下穴位置などの加工を施しています。
ミゾ・ホゾだとあらかじめはまる位置が決まっているため、正確な水平・垂直が出るため、家具の組み立て精度も上がり
接触面積も多いため強度アップも実現しました。
聞き手

家具の寿命は?

匠スタッフ
必要以上に頑丈にしています(笑)。
通常1枚のところ、2枚木材を使用していたり"宮大工工法"を採用しているため、
車の寿命よりも家具の方が長い
と思います。
20年以上は問題なく使えると思います。
聞き手

北海道の冬について教えてください。

匠スタッフ
寒さが厳しいこと(-20℃以上)と、たくさん雪が降ることが特徴でしょうか?
外に比べると、車内は暖かいため、衣服、靴についた雪が解けて、蒸発し窓などに結露が発生します。
バンコンやキャブコンなどの場合、見えるところは拭けばいいですが、見えないところは拭けません。
見えないところの結露が問題で、内壁の中などはひどくなると内貼りからシミが浮き出て、クロスもかびてきます。
木材は水を含んで膨張するため、家具材のユガミ、割れなども出てきます。
この教訓を生かし開発したのが"北海道断熱"です。
この"セラミック塗装"は結露を防ぐ効果が高いためぜひおすすめしたい技術です。
断熱がしっかりした室内は、早くあたたかくなり、一度温まると温度の下がりが少ない。
冬はもちろん夏にも効果があります。車内の温度上昇を抑えた効果が、実感できます。
エアコンの効きもよくなり、省エネにも効果があります。
通年を通して快適なキャンピングカーライフを過ごせる、北海道生まれの断熱をぜひお試しください。
北海道断熱
聞き手

ここを見てくださいというポイントは?

匠スタッフ
家具の見えないところもぜひ見てください。
家具の裏の仕上げも表と同じ化粧板を使っているため収納庫の中もきれいに仕上げてあります。
(表面だけ化粧板を張っているビルダーも多い)
このほかテーブルなど、家具材の周りに使っているモールの加工も合わせ目が見えにくいよう調整しています。
家具自体もキシミがでないという特徴があります。
ベース車両を「スーパーロング」などにするとボディがよじれるため、キシミ音が出やすくなります。
これも"宮大工工法"を使っているため、キシミ音が出にくくなっています。
聞き手

これまでご苦労されたエピソードなどありましたら教えてください。

匠スタッフ
家具を組み終わった後に、キズがついていたり、ビスななめに入っていたりして、やり直しになることもありました。
なぜ発生するか調べたところ、化粧板を切るときに出る削りカスでキズが付くことが分かりました。
対策として工具に加工を施し、傷を防止する養生(ようじょう)の方法を改善しました。
ビスの打ち方もまっすぐ打てるよう作業台の高さの調整もしています。
カーテンもまとめている状態では問題ないのですが、閉めたときの合わせ目で光が漏れてしまうこともあります。
生地の長さや、フックの固定位置など隙間が出ないように細かな調整をしています。
ファクトリー
聞き手

検討している方へメッセージをどうぞ。

匠スタッフ
"FOCSシリーズを使って、とにかく楽しんでほしい"これに尽きます。
せっかく楽しみにしていた旅先でトラブルが出ると、台無しになるため、スタッフ一同気持ちを込めて作っています。
そのために、各パーツを作る際には、後々トラブルが出てこないことを重視しています。
細かな改善を繰り返して、いまほとんどのマイナートラブルは解決しています。
そういう意味では"最新のFOCS(フォックス)"が"最良のFOCS(フォックス)"と言ってもいいと思います。
長く、トラブルなく楽しめる工夫を詰め込んでいますので、思い切り楽しんでください。
聞き手

やりがいは何ですか?

匠スタッフ
やりがいを感じる瞬間はいくつもあります。
例えば、各チームのスタッフが並行して作業し、別々に作っている部品が、きれいに組みあがって、仕上がりがいいときは、やりがいを感じます。
キャンピングカー製造に長くかかわっているので、時間の経過とともに、大きくなっていくお客様のお子さまの成長を聞くとうれしく思います。
楽しんで使っていただき、大きくなってゆく姿が想像できるのが、キャンピングカーを作っていてよかったと思う瞬間です。

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